「社会保障」の検索結果: 4件
リード まず事実から確認しておく。2026年5月、政府は年金制度改革関連法案を衆議院厚生労働委員会に上程した。マクロ経済スライドの調整ルール見直しと、短時間労働者への厚生年金適用拡大が二本柱だ。現行制度が維持する「所得代替率50%」という目標を、2040年代以降も本当に達成できるのか——この問いが、審議の根底に流れている。 何が起きているのか 今回の法案の骨格は三点に整理できる。第一に、マクロ経済...
リード まず事実から確認しておく。家族の介護・看護・家事を日常的に担う18歳未満の子どもを指す「ヤングケアラー」について、厚生労働省は2024年度調査で全国に推計37万人が存在すると発表している。この数字を受け、2026年通常国会では超党派による支援法案の提出が相次いだ。しかし「子ども政策か、介護政策か」という所管をめぐる縦割りの構造が、法整備の前に厚い壁として立ちはだかっている。 何が起きている...
リード まず事実から確認しておく。2025年度に実施された物価高対策給付金(低所得世帯向け、1世帯あたり3万円)の申請期限が各自治体で順次到来するなか、対象世帯の申請率に地域間で最大30ポイント以上の差が生じていることが、複数自治体の公表データから浮かび上がっている。「制度はある、しかし届かない」——日本の社会保障が抱える構造的な問題が、またもや表面化した局面だ。 何が起きているのか 総務省の20...
リード まず事実から確認しておく。2024年以降、食料品を中心とした物価上昇が家計を圧迫し続けるなかで、全国のフードバンクや食料支援団体への相談件数が急増している。厚生労働省の統計では、2025年度の生活保護申請件数は約23万件と前年度比で約7%増加。だが問題の本質は、保護申請にすら至らない「制度の手前」にある層の膨張にある。 何が起きているのか 農林水産省が2026年3月に公表した資料によれば、...