「クラウドファンディングは、何日間やればいいですか?」
これはよく聞かれる質問です。
30日。
45日。
60日。
長く募集した方が、たくさんの人に見てもらえて、支援も増えそうに感じるかもしれません。
でも僕は、
募集期間は、長ければ長いほどいいわけではない
と考えています。
僕がお手伝いしているプロジェクトも、実際には30〜45日以内で実施することがほとんどです。
ただし、大切なのは日数そのものではありません。
その期間で、誰に・何を・どう届けるのか。
そこまで含めて募集期間を決める必要があります。
2026年9月時点のCAMPFIREでは、募集期間をAll-in方式なら1〜79日、All-or-Nothing方式なら1〜59日の範囲で設定できます。
かなり幅がありますが、設定できる最大日数まで募集すればいいわけではありません。
CAMPFIREの統計では、目標金額を達成したプロジェクトは、集まった金額にかかわらず30〜45日間で実施されるケースが多いとされています。
また、公式でも「長ければ長いほど多くの支援を集められるわけではない」と案内されています。
僕も、まずは30〜45日程度を基準に考えることが多いです。
30日前後のメリットは、
短期間に集中して動きやすいこと
です。
公開前から支援してくれそうな人が見えている。
SNSやLINEなどで伝える準備ができている。
公開中に何を発信するかもある程度決まっている。
こうした状態なら、30日でも十分に動けます。
逆に30日しかないのに、
公開してから支援者を探す。
途中でページを考え直す。
SNSで何を発信するか考える。
という状態では、かなり慌ただしくなります。
つまり30日で実施するなら、
公開前の準備がより重要になる
ということです。
初めてクラファンに挑戦する場合や、公開中にもいろいろな発信をしていきたい場合、僕なら45日前後をひとつの基準に考えます。
公開直後のスタートダッシュ。
中盤の発信。
終了前のラストスパート。
それぞれにある程度時間を使えるからです。
CAMPFIREでも、支援は募集開始直後と終了直前に伸びる傾向があると案内されています。
その間に、
商品の魅力。
挑戦する理由。
準備の裏側。
支援者の声。
活動報告。
などを発信していきます。
30日では少し慌ただしい。
でも60日以上にする明確な理由もない。
そんなプロジェクトなら、45日前後はバランスを取りやすいと思っています。
目標金額が大きい。
企業案件で複数の施策を組み合わせる。
イベントや試食会を開催する。
メディアや企業へのアプローチを並行して行う。
公開期間中に大きなPR施策を予定している。
こうした場合は、60日前後の期間を検討することもあります。
ただ、長期間にするなら、
その期間を使って何をするのか
まで決めておく必要があります。
「長く公開しておけば、そのうち誰かに見つけてもらえるだろう」
という理由で期間を伸ばすのは、僕はおすすめしません。
クラウドファンディングは、期間中ずっと同じペースで支援が入るわけではありません。
公開直後は、
「いよいよ始まった」
ということで支援が入りやすい。
終了直前は、
「もうすぐ終わる」
という締切があることで、再び支援が動きやすくなります。
一方で、その間にはどうしても支援が落ち着く時期があります。
いわゆる、
中弛みの期間
です。
僕は、クラファン期間中の難しいところは、むしろこの中盤だと思っています。
公開直後の勢いが落ち着いたあと、
どうやって再び話題をつくるのか。
どうやって新しい人へ届けるのか。
どうやって最後の1週間へ勢いをつなげるのか。
ここを考える必要があります。
僕自身、ひとつの考え方として、
条件が整っていれば、21日間でもクラファンは設計できる
と思っています。
考え方としては、
最初の7日間
中盤の7日間
最後の7日間
です。
最初の1週間でスタートダッシュをつくる。
中盤の1週間で、初週の結果を見直しながら、次の盛り上がりを準備する。
最後の1週間で、締切を意識してもらいながらラストスパートをかける。
あえて中弛みの期間を長くしない、という考え方です。
ただし、
21日にすれば成功しやすい、という意味ではありません。
むしろ逆です。
21日で実施するなら、
公開前から支援してくれそうな人が見えている。
最初の1週間でしっかり動ける。
期間中の発信や動きも準備できている。
そうした状態が必要です。
つまり、
短くすれば成功するのではなく、公開前に準備できているから短くできる。
ここが重要です。
僕がお手伝いしているプロジェクトも、基本的には30〜45日程度で行うことが多く、21日はあくまで条件が整った場合のひとつの考え方です。
クラファン期間を長くする理由として、
「長く公開しておけば、そのうち知らない人にも見つけてもらえると思う」
という話を聞くことがあります。
でもクラウドファンディングは、
ページを置いて待つものではありません。
発信する。
人に伝える。
活動報告を書く。
個別に声をかける。
新しい話題をつくる。
そうやって動き続ける必要があります。
期間を長くすれば、その分だけ動く期間も長くなります。
支援する側も、
「まだ時間がある」
と思いやすくなります。
だから僕は、
期間を延ばすことで準備不足を補おうとしない
方がいいと思っています。
何日間やるかだけではなく、
いつ終了するのか
も考えます。
CAMPFIREでも、支援金の振込日やリターン発送期限などから逆算して終了日を決める考え方が紹介されています。
たとえば、
イベント開催日が決まっている。
商品の製造スケジュールがある。
いつまでに資金が必要か決まっている。
こうした場合は、そこから逆算します。
募集期間だけを先に決めるのではなく、
プロジェクト全体のスケジュールから考える
ことが大切です。
僕は公開期間を、ずっと同じようには考えません。
前半は、
事前にプロジェクトを伝えていた人へスタートを知らせ、最初の支援をつくる。
中盤は、
初動を振り返りながら、まだ知らない人や迷っている人へ別の角度から届けていく。
終盤は、
残り日数や現在地を明確に伝え、
「今参加するかどうか」
を判断してもらう。
つまり、
期間を決めるということは、その日数の使い方を決めること
でもあります。
僕なら、ざっくり次のように考えます。
30日前後
公開前準備ができていて、短期間で集中して動ける
45日前後
多くのプロジェクトで基準にしやすく、中盤の発信にも時間を取れる
60日前後
大きな目標や企業案件など、長い期間を使う明確な理由がある
21日前後
公開前のスタートダッシュ準備がかなり整っており、短期集中で動ける
ただし、
「この条件なら必ずこの日数」
というルールではありません。
僕が一番大切だと思うのは、
その期間を最後まで使い切れるか。
です。
前の記事で、
クラファンの準備期間は、時間の問題ではなく状態の問題
と書きました。
募集期間も同じです。
45日だから成功する。
60日にすればもっと集まる。
21日なら勢いがつく。
そんな単純な話ではありません。
公開前に支援者が見えているか。
ページは伝わっているか。
リターンは魅力的か。
SNSや個別連絡で人へ届けられるか。
期間中に継続して動けるか。
そちらの方が重要です。
だから僕は、
募集期間は成功をつくるものではなく、準備してきたものを届けるための時間
だと考えています。
「結局、何日がいいですか?」
と聞かれたら、
僕ならまず、
30〜45日程度
から考えます。
そのうえで、
目標金額。
公開前の支援者候補。
発信できる量。
イベントやPRの予定。
商品の製造・発送スケジュール。
などを見て調整します。
60日必要な理由があるなら長くする。
公開前の準備が整っていて短期集中できるなら、さらに短くする選択肢もある。
大切なのは、
できるだけ長く募集することではありません。
そのプロジェクトに合った期間を決め、その期間を最後まで動き切ること。
クラファンの募集期間を決めるなら、
「何日あれば集まるだろう?」
ではなく、
「この期間で、誰に何を届けるのか?」
から考えてみてください。
・クラファンは何日前から準備する?|公開までのスケジュールとやること
・クラファン公開前にやるべき準備|成功は公開前から始まっている
・クラファンのSNS集客方法|「支援お願いします」だけでは集まらない
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