「クラウドファンディングって、何日前から準備すればいいですか?」
これは、相談を受けていてよく聞かれる質問です。
僕の答えは、
実務的な準備なら、できれば公開の1か月半〜2か月前から。
です。
CAMPFIREでも、プロジェクト内容によりますが公開までの目安を約45日、募集時期をコントロールしたい場合は2か月前から準備することを案内しています。
ただし、ここで誤解してほしくないことがあります。
45日準備すれば成功する、という意味ではありません。
そして本当の意味でのクラファン準備は、クラファンをやろうと決めるよりもっと前から始まっています。
この記事では、公開までの具体的なスケジュールと、その前から準備しておきたいことを紹介します。
クラウドファンディングの準備というと、
ページを書く。
画像を作る。
リターンを設定する。
CAMPFIREへ申請する。
という作業をイメージするかもしれません。
もちろん、それも必要です。
でも僕が考えるクラファン準備には、
・目的を決める
・目標金額を設計する
・リターンを考える
・ページを作る
・支援してくれそうな人を整理する
・公開前から発信する
・公開初日の動きを決める
ここまで含まれます。
だから、ページ制作に必要な日数だけではなく、
「支援してもらえる状態をつくるために何日必要か」
で考えた方がいいと思っています。
CAMPFIRE公式では、プロジェクト内容によりますが、準備開始から公開までの目安として約45日が案内されています。
また、作成から募集開始までは2〜6週間程度とされ、募集時期をコントロールしたい場合は2か月前からの準備が推奨されています。
実際のプロジェクトページ作成から募集開始までは、2〜4週間程度がひとつの目安です。
流れとしては、
企画を整理する
↓
ページを作る
↓
CAMPFIREへ提出する
↓
審査・修正
↓
公開
となります。
CAMPFIREでは、ページ作成に1〜3週間程度、審査は最短即日〜5日間が目安とされています。不備があれば修正して再提出する必要があります。
だから、
「1週間後にクラファンを始めたい」
となると、かなり慌ただしくなります。
クラファンの準備では、
「今日から何をしよう?」
よりも、
「いつ公開するか?」
を先に決めて逆算した方が進めやすいです。
僕なら、だいたい次のように考えます。
最初に決めるのは、
何のためにクラファンをするのか。
誰に届けたいのか。
何を実現するのか。
です。
企業なら、
新商品を先行販売したい。
市場の反応を見たい。
一般販売前の実績をつくりたい。
店舗や新規事業を知ってもらいたい。
個人なら、
資金を集めたい。
活動を知ってもらいたい。
応援者を増やしたい。
などがあります。
同じクラファンでも、目的によって設計は変わります。
ここで、
「クラファンをすること自体が目的になっていないか」
も確認します。
次に、
目標金額。
募集方式。
リターン。
を固めていきます。
目標金額は、
「300万円必要だから300万円」
だけでは決めません。
手数料。
リターン原価。
送料。
平均支援額。
必要な支援人数。
まで考えます。
リターンも、
「自分が何を用意できるか」
だけではなく、
「支援者がどんな形なら参加したくなるか」
から考えます。
目標金額をどう逆算するかは「クラファンの目標金額の決め方」、リターンについては「クラファンのリターン設計方法」で詳しくまとめています。
ここで大切なのが、
ページが完成してから告知を始めないこと。
です。
ページを作りながら、
「今、こんな挑戦を考えています」
「こんな商品をつくっています」
「こんな課題を解決したいと思っています」
と少しずつ発信します。
CAMPFIREの統計でも、公開予定日の20日前までに準備を始めたプロジェクトは、目標到達率が高い傾向にあります。
ただし、
「20日前から始めれば成功する」
という意味ではありません。
重要なのは、その期間に何を準備するかです。
この時期には、
「公開したら、誰が最初に支援してくれそうか」
をかなり具体的にしておきたいです。
家族。
友人。
既存のお客さん。
取引先。
SNSで交流している人。
すでにプロジェクトに興味を持ってくれている人。
名前を書き出していきます。
そして、
誰に。
いつ。
どうやって伝えるのか。
まで考えます。
CAMPFIREも、プロジェクト作成と並行して事前告知を始め、支援してくれそうな人をリスト化して一人ひとりへ伝えることを勧めています。
僕自身、2017年に初めてクラファンをした時は、
100万円の目標に対して約3万円でした。
当時はコミュニティのメンバーもいたので、
「公開して告知すれば、ある程度は支援してくれるだろう」
と思っていました。
でも、
誰が最初に支援してくれるのか
を具体的にしていませんでした。
だから今は、ページ制作と同じくらい、
人の準備
を大切にしています。
ページがある程度完成したら、CAMPFIREへ申請します。
審査自体は最短即日〜5日間が目安ですが、不備があれば修正・再提出になります。
だから僕なら、
公開日前日に申請するようなスケジュールにはしません。
少し余裕を持って提出します。
この時期には、
SNS投稿。
LINEやメール。
個別連絡。
協力してくれる人へのお願い。
なども準備していきます。
ここまで来たら、
公開ボタンを押した後に何をするか
まで決めます。
誰へ最初に連絡するのか。
SNSでは何を投稿するのか。
協力してくれる人は誰か。
シェアをお願いする人はいるか。
公開してから、
「さて、どうしよう?」
と考えるのではありません。
僕は、
スタートダッシュは公開後につくるものではなく、公開前につくっておくもの
だと考えています。
公開前に何を準備するかは、「クラファン公開前にやるべき準備」でも詳しくまとめています。
そして公開当日。
SNSへ、
「クラファン始めました!」
と投稿して終わりではありません。
事前に話していた人へ、
「今日から始まりました」
と改めて伝えます。
公開前からプロジェクトを見てくれていた人にとっては、
突然のクラファンではなく、
「いよいよ始まった挑戦」
になります。
この状態をつくることが、公開前に時間をかける意味です。
ここまで、
公開45〜60日前からの準備について紹介しました。
ただ僕は、
本当の意味でのクラファン準備は、もっと前から始まっている
と思っています。
クラファンをやろうと思う前から、
あなたは何をしている人なのか。
普段どんな仕事をしているのか。
どんな考えを持っているのか。
人とどんな関係をつくっているのか。
周りからどんな人だと思われているのか。
こうした積み重ねがあります。
日頃から発信している。
お客さんとの関係を大切にしている。
約束を守っている。
仕事をきちんとしている。
自分の活動や考えを伝えている。
その積み重ねが、
「この人なら応援したい」
という信頼につながります。
クラファンの1か月前になって突然、
「実は僕にはこんな想いがあります。応援してください」
と伝えるより、
普段からその人の活動や考えを知っている方が、応援する側も判断しやすい。
だから僕は、
クラファンのために信頼をつくるのではなく、普段からつくってきた信頼がクラファンでも力になる
と考えています。
これはSNSも同じです。
クラファン開始1か月前から、
毎日急に発信を始める。
それよりも、
普段から、
何をしているのか。
何を考えているのか。
どんな仕事をしているのか。
どんなことに挑戦しているのか。
を知ってもらう。
クラファンをやる前から関係がある人に、
「あの人が新しい挑戦を始めるんだ」
と思ってもらえる状態をつくっておく。
その積み重ねが、クラファンの土台になります。
クラファンのSNS活用については、「クラファンのSNS集客方法」でも詳しくまとめています。
もうひとつ大切なのが、
準備期間の長さ=成功率ではない
ということです。
45日。
60日。
数字だけを見ると、
「じゃあ45日前から始めれば大丈夫」
と思うかもしれません。
でも45日あっても、
支援してくれそうな人が見えていない。
誰にもプロジェクトを話していない。
リターンが決まっていない。
ページが伝わらない。
公開初日の動きも決まっていない。
なら、準備できているとは言えません。
逆に、
普段から発信している。
既存のお客さんとの関係がある。
商品について以前から話している。
協力してくれる人がいる。
支援してくれそうな人が見えている。
そんな人なら、
クラファンをやると決める前から、すでに多くの準備ができています。
CAMPFIREの統計でも、早めの準備と目標到達には一定の傾向がありますが、それは「日数だけで成功が決まる」という意味ではありません。
だから僕は、
何日前から準備すれば成功するか
ではなく、
公開する日に、何が整っている必要があるか
で考えた方がいいと思っています。
たとえば、
公開まで60日ある。
でも支援者候補が誰もいない。
という状態と、
公開まで30日しかない。
でも普段から応援してくれるお客さんがいて、商品について発信し続けている。
という状態。
どちらが準備できているかは、
単純に残り日数だけでは判断できません。
だから僕は、
クラファンの準備期間は、時間の問題ではなく、状態の問題
だと考えています。
では、
「もう公開まで1か月しかありません」
という場合はどうするか。
僕は、
1か月でもできることはあります。
ただし、
ページだけを一生懸命つくらないこと。
ページ制作と同時に、
支援者候補を整理する。
発信する。
リターンを決める。
個別に話す。
初日の動きを考える。
全部を並行して進めます。
逆に、
公開まで1週間。
支援者候補もほとんどいない。
リターンも決まっていない。
ページも未完成。
という状態なら、
僕は公開日を延期することも考えます。
予定通り公開することより、支援してもらえる状態で公開することの方が大切
だからです。
半年準備すれば、もっと成功しやすい。
という単純な話でもありません。
いつまでも企画が決まらない。
公開日が何度も延期される。
発信だけ続いて熱が冷める。
となれば逆効果です。
大切なのは、
期間の長さではなく、その期間で何をつくるか。
です。
僕なら実務的には1か月半〜2か月程度を目安にして、
公開日から逆算して準備します。
僕なら、おおよそこんなイメージです。
45〜60日前
目的・企画・ターゲットを整理する
30〜45日前
目標金額・募集方式・リターンを決める
20〜30日前
ページ制作と並行して発信を進める
14〜20日前
支援してくれそうな人を具体的にする
7〜14日前
CAMPFIREへ申請・修正する
3〜7日前
公開初日の動きを確定する
公開当日
事前に伝えていた人へスタートを知らせる
これはあくまで目安です。
そして、このスケジュールより前に、
普段の発信・信頼・お客さんとの関係づくり
という土台があります。
「クラファンは何日前から準備すればいい?」
と聞かれたら、
僕なら、
実務準備は、できれば1か月半〜2か月前から。
と答えます。
でも、本当の意味での準備はもっと前から始まっています。
日頃の仕事。
人との関係。
信頼。
発信。
自分が何をしている人なのかを知ってもらうこと。
その土台の上に、
45〜60日のクラファン準備があります。
だから大切なのは、
「あと何日あれば成功するか?」ではありません。
「公開する日に、どんな状態をつくれているか?」
です。
ページが完成している。
だけではなく、
支援してくれそうな人が見えている。
プロジェクトを知ってくれている人がいる。
公開初日に動いてくれる人がいる。
そして、
「この人なら応援したい」
と思ってもらえる信頼がある。
そこまで含めて、クラウドファンディングの準備だと僕は考えています。
・クラファン公開前にやるべき準備|成功は公開前から始まっている
・クラファンは人脈がなくてもできる?|人脈が少ない人が公開前にやること
・クラファンのSNS集客方法|「支援お願いします」だけでは集まらない
クラウドファンディングについて相談したい方は、僕のプロフィールページからご確認ください。